私が所属している技術開発部は、お客さまにガスを使っていただくための設備の設計・施工、既存設備の維持管理・保守に携わる部署です。まずはお客さまとの打合せでニーズを伺いますが、扱う設備はボイラー、乾燥機、オーブン、実験装置など多岐にわたり、それぞれに使用するガスの種類や圧力が異なるので、用途に合わせた設計(流量計算、圧力損失計算)が必要になります。また、CADという図面ソフトを利用して設備図面を描き、設計と合わせて工事にかかる費用の積算を行います。工事が決定したら、実際に施工業者と協力して設備工事に取り掛かり、完了後は試運転調整やお客さまへのご説明を経て、設備をお渡しします。このように、打合せ、設計、積算、施工、引き渡しが一連の流れとなり、最後に完成図書(図面や仕様書、検査成績書をまとめた書類)を作成して完成となります。
設備の設計・施工に
最初から携わり、
完成を見届けられる喜び
私は主にガス設備の施工管理を担当しています。産業ガス部や販売部が獲得した案件に対して、営業担当者と共に現場調査やお客さまとの打合せをし、ニーズに合った設備を検討・提案します。お客さま、営業担当者、施工業者の三者とコミュニケーションをとり、最善策を模索して最終的に取りまとめるのが私の役目になるため、お客さまのご期待にしっかりと応え、工事が滞りなく進められるよう、各所に細心の注意を払って取り組んでいます。
数日で終わる短期間の工事もあれば、建築現場のように2〜3カ月の長期間にわたる工事もあります。期間にかかわらず、打合せから引き渡しまでの一連の流れは同じで、自分が思い描いた通り無事に完成したときは、本当にうれしく思います。また、工事を通じて、お客さまや施工業者の方々と信頼関係を築いていけることも、喜びのひとつです。
今後は自身のスキルアップはもちろんですが、後輩の見本となれるような存在になりたいと思っています。1年や2年で技術を身につけることは難しく、今でも勉強の日々ですが、一つひとつの現場で真摯に向き合うことが成長につながると信じています。私は理系出身で、技術職志望で入社しましたが、学生時代に現在の仕事に関連する勉強をしていたわけではありません。いざ働き始めたら、わからないことばかりですし、大学で勉強してきたことが通用しないこともたくさんありますが、ベースにある好奇心や根気強さが大きな支えになっています。これからも常に学ぶ姿勢を忘れずに、若手のみなさんと一緒に成長したいと思います。私はもちろん、他の先輩社員もしっかりとサポートするので、恐れずチャレンジしてもらいたいですね。