私が所属している開発課のメインの仕事は、家庭用LPガスを使っていただくお客さまを増やしていく部署で、電気や都市ガスの営業も並行して行っています。開発というとシステム開発を思い浮かべられる方が多いかと思いますが、当社では新規開拓という意味合いになります。具体的には、ハウスメーカーや不動産管理会社に営業して、新築物件に当社のガスを供給させていただいたり、集合住宅で使用するガスを切り替えていただいたりしています。これまでに営業を通じて、工務店や不動産会社の社長や大手メーカーの重役など、何百社もの方々と話をさせていただきました。経営に携わっている方々は多角的に物事を考えていて、知識はもちろんのこと、みなさんユーモアがあり、面白いんですよね。いろいろな話が聞け、勉強できるのはこの仕事の大きな魅力のひとつだと感じています。どこのガス会社もある程度の条件は同じなので、最終的に選んでいただくには人間力が必要だと考えています。そのためにも普段から情報収集を欠かさず、「Kさんがいるから、サイサンにするよ」と言ってもらえるように努力しています。
ダメもとで営業、
情報収集、冗談を言う。
これが自分の営業スタイル
私は新卒で広告代理店に2年半勤務していましたが、夜遅くまで仕事することが多く、働く環境を考えてサイサンに中途入社しました。入ったときは福利厚生もしっかりしていて「なんていい会社なんだ」と思いましたね。一般家庭にLPガスを販売する直売部門に配属となり、最初のうちは右も左もわからず苦労しましたが、契約を取るためには知識と技術の両方が必要なので一生懸命勉強しましたし、訪問営業もとにかく数をこなしました。そうやって場数を踏んで学んだお客さまとの接し方は今の業務にも確実に活かせていますね。2018年には退職して、友人3人で起業して飲食店をオープンしましたが、コロナの影響も受けて経営の難しさを実感しました。お店自体は現在もありますが、退職した直後から先輩に「戻ってこないか」と熱心に声をかけていただいたこともあり、2020年5月にカムバック採用という制度で復帰しました。起業は本当に貴重な経験で視野が広がりましたし、自分は経営よりも営業として現場で動き回っているほうが性に合っていると改めて気づきましたね。
今は与えられた目標をどのようにして達成するかを考えています。同時に自分の経験を後輩にも伝えていけたらと思っています。新人には「ダメもとで営業しなさい」「勉強しなさい」「冗談を言えるようになりなさい」という3つをアドバイスしたいですね。数をこなして経験を積むことで自分の営業スタイルが見つかります。また、常に話題になる会話の引き出しを用意しておくことも大事です。エネルギー業界の情報はもちろん、自分の得意分野を伸ばすのもいいですね。そして、会話の中に冗談を織り交ぜられたらベストです。冗談を言えるくらいの間柄になれたら最高ですし、仕事も上手くまわるような気がします。私自身、この営業スタイルでお客さまとの信頼関係を築いて、結果につなげてきました。新規で契約を獲得することは大変ですが、やりがいがありますし、受注したときには大きな達成感が得られます。1件ずつ積み重ねていくことが自信と成長につながりますよ。